合コンの前に……パート１
ある歓楽街Jには、風俗があるので、ちょっと、治安が悪いんだよな……
ちょっとじゃないな。
オイラが住んでいたときは、「かなり」治安が悪かったんだ……
この日は、合コンだった。
いや、この日「も」、合コンだった。
オイラは、合コンに行く前には、いつもイメージトレーニングする。
＜イメージトレーニングの内容＞
めちゃくちゃ可愛い女の子が来て、オイラの持ちネタで盛り上げ、そして、電話番号ゲット。オイラは「日を改めて会おう！また電話するよ」と爽やかに言うが、女の子から積極的に誘われて、そのまま、お持ち帰り……
イメージトレーニング通りいったことがないのだが、オイラはいつもイメージトレーニングをする。
その日も、いつものようにイメージトレーニングをしていたのだが……
戸を叩く音が聞こえてくる
「ドン……ドン、ドン……」
かすかに、隣？の家の戸が叩く音が聞こえた。
「ドン……ドン、ドン……」
1分くらい経つのに、まだドンドン音がする。
それから、3分後くらいかな。
「ドン！ドン！ドン！」
今度はオイラの家の戸が叩かれはじめた。
しかも、戸を壊さんとするくらいの「気合の入った」叩き方だ。
……友達かな！？他の住人がドアを開けたときに、一緒に入ってきたのかな！？
※）オイラは、オートロックのマンションに住んでいた。なので、オイラがマンションの入り口のドアを開けないと、友達は、マンションの中に入れないのだ。
一瞬、「戸を開けよう」と思ったのだが、友達が戸を壊さんとするくらい強くドアを叩くだろうか。
そう疑問に思い始めた。
が……
「ドン！ドン！ドン！」
更に激しく戸が叩かれ始めたのだ……
このまま居留守を貫くか……
でも、誰が来たのか気になるし……
でも、尋常じゃないくらい戸を叩くので、何か危険な香りがするし……
でも、誰が来たのか気になるし……
結局、オイラは、誰が来たのか気になって、ドアを開けることにした。好奇心の勝利だ。チェーンをしっかり、つないでいれば大丈夫だろうと。
「ガチャリ」と戸を開けたら、そこには……
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目の前には、ヤクザがいた。
戸を開いたら、そこに、明らかに「ヤク×」と、その連れの女がいた。
そして、いきなり、ヤク×が、「オイ！コラ！」と、ドスの効いた声で、怒鳴ってきたのだ。
……そういえば、自宅まで持ってきてくれる「エロビデオ」を買ったとき、なんとかして値切ろうと粘ったことがあった。
その件で来たのか！？
こ・殺される！
オイラの脳裏には小さかった頃の想い出が駆け巡っていた。
これが噂に聞く「走馬灯」か！？と思っていたら……
……話は、次回の「合コンの前に……パート２」に続く。
