最悪の合コンの帰りに……

この日の合コンは最悪だった。
可愛い女の子はいないし、しかも、話も盛りあがらず……

ただ飲むためだけの合コンだった。

「こういうときもあるさ……」と思いながら、ひたすら飲んでいたら、いつの間にか、合コンが終わっていた。

合コンの帰りに……

オイラは、飲むと、無性に歩きたくなる。
なので、支払いを済ませた瞬間、一人で、街中に、歩いていったんだよな。
ぶらぶら、夜の街を歩いていると、後姿が、超かわいい女の子を発見！



普段、オイラは、あまりナンパをしないんだけど、この日は別だ。

「オラオラ！合コンのリベンジじゃ！」とオイラの中の「イケイケgokon」が出てきて、背中を押しまくるので、仕方がないので「すいません〜仕事、帰りッスか〜？」と声をかけてみた。

大抵、キャッチと間違われて、無視されるんだけど、なんと、その女の子は立ち止まってくれたのだ！

「これはイケルかも！？今夜はツイていなかったけど、実は、最高にいい夜なんじゃないの！？」

そう思った瞬間。

オイラは「実は、今夜は、人生の中で、ワースト１０に入るくらい最悪の夜だということ」に気が付いた。

……声をかけた女の字は、実は、「オカマ」だったのだ。
しかも、速攻で「ナンパはお断りよ！」と言われたのだ。

まさに瞬殺。



合コンも最悪だったし、オカマに瞬殺されるオイラって……
ちなみに、酔いが一気にさめて、帰ろうと思ったのだが……
酔って、適当に歩いてきたので、帰り道もわからなかった……