終電がなくなって……(合コンの体験談)
これは大阪にいた時の話。
合コンで知り合った女性との飲みに行ったときに起きた出来事。
気が付けば……
「今日はA子ちゃんを、ベロンベロンに酔わせて、食っちゃる!」なんて思ったのが大きな間違いだった。
飲まそうと思ったら、逆に飲まされて酔わされてしまった。
そして、ベロンベロンになったオイラは、店を出たところで、記憶が……
そして、気が付くと……
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朝まで粘るか、歩いて帰るか……
ふと気が付くと、オイラ一人。
一緒にいたA子ちゃんはどこにもいなかった……
そして時計を見ると、午前2時……
終電がない……
A子ちゃん、起こしてよ……
幸い、キタ(梅田)で飲んでいたので、朝までやっている店があった。
ここで朝まで時間をつぶすというのも手だけど、あの頃は、若かったんだよな……
地下鉄でも40分くらいかかるくらい遠いんだけど、自分の家まで、歩いて帰ろうと思ってしまった……
その時は、これが事件の始まりだとは夢にも思ってもいなかった……
最初の難関
淀屋橋に到着。
ここは、ビジネス街なので、夜は全く人がいない。
ふらふら歩いていると、「自分、何してるん?身分証見せて?」と警察官が……
※)大阪では「あなた」のことを「自分」っていいます。
ほろ酔い気分だったオイラは、逮捕されると勘違いして、猛ダッシュで、その場から逃走……
でも、よく考えたら、何も悪いことしていないので、話し合おうかと思い、後ろを振り返ると、警官が鬼のような形相で追いかけてきていた……
ほろ酔い気分だったオイラでも、こりゃ捕まればただではすまない、下手をすれば、拳銃で撃たれると思って、猛ダッシュで逃走。
人は潜在能力の数パーセントしか使っていないっていうけど、あの時は、多分、100%使ったね。ある意味、北斗神拳の伝書者並のパワーを発揮していたよ。
お陰で、うまく、警官をまけて、助かった。
……というより、何も悪いことしていないんだけどね(笑)
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次の難関
そして、無事、ミナミ(難波)に到着。
でも、ここからが最大の難関。大阪で一番、ガラが悪いと言われている「深夜の西成区(新世界周辺)」を通り抜けないといけないのだ……
※)深夜の西成区(新世界周辺)とは?
オイラの友達が、深夜、車で来たことがあるらしい。
信号で止まっていると、いきなり後部座席に誰かが入り込んできたそうで、誰かと思って、振り返ると、オカマが……
そして、「アタイを、どこかに連れて行ってぇ〜」と……
そんな色々な伝説がある深夜の西成区。何かあるだろうとは思っていたんだけど……
やっぱし……
まず遭遇したのが、ダンボールの住宅街。
まるで異世界。
道の両サイドに、ダンボールの家がひしめき合っていた。そして、臭いも半端じゃなく……
そこを切り抜け、通称、新世界と呼ばれる付近を歩いていると、歩道に、若い女性が寝ていた……
ま・幻??
深夜の2〜3時やで??
神様が、オイラの為に、女性をよこしてくれたの???なんて、思いながら近寄ってみると……
酔っ払いだった。
とりあえず、近くの自販で缶ジュースを買ってあげてみることに。
「大丈夫っスか?」と、爽やかに声をかけてみると、その女性が突然、起きて……
「きゃぁ〜。犯されるぅ〜!!!」と大声で、叫ぶ、叫ぶ。
その瞬間、反射的に、ダッシュで逃走
警官との逃走劇から、1時間後。再び、ダッシュで逃走。
何も悪いことしていないのに……
確かに、このままお持ち帰り??なんて思ってたけどね……
家が見えた!
気が付けば、日が昇ってきていた。その日をバックに、わが家が……
自分の家を見て、ホロリときそうになったのは、今までの人生で始めてのことだった。
というより、精神的にも、肉体的にも、ボロボロだった……