欲望と我慢の狭間で(合コンの体験談)
高校の時の話。
このときの合コンは、なんと、事前に、学級写真を見ながら、相手を好きに選ぶことができたのだ!
なので、相手は超ハイレベル!
「この子のためなら死ねる!」という女の子ばかりだった。
「これは何があっても、合コンに行って、女の子と仲良くなべし!」と思っていたんだけど……
13時前に到着
この日は、桃谷駅(大阪)で、女の子たちと待ち合わせだ。
オイラの高校は、上本町(大阪)にあったので、「徒歩」でいくことに。
……「徒歩」という言葉は正確じゃないな。
待ち合わせの桃谷駅に近づけば近づくほど、皆は無口になり、「小走り」になっていっていたのだ。駅1つ分の距離があったのだが、まさに「競歩」状態だった。
なので、当然、予定より少し早めに、桃谷駅に到着したわけなのだが……
事もあろうに、「あの日」が、やってきてしまったのだ……
□ 「あの日」とは?
女の子に「あの日」があるように、オイラにも、数ヶ月に1回、いや、1年に1回くらい「あの日」がある。
あの日とは、時間・場所を選ばずに、回避不可能の「便意」を催す日だ(食事中の人、ごめん)
このときの便意は特徴がある。
1.初期段階では、数分置きに便意が来る。
2.時間が経てば、その間隔が、段々、狭くなってきて、冷や汗が滝のようにでてくる。
……なので、個人的に「あの日」のことを「陣痛の日」と呼んでいる。
女性にはわからないだろうが、男性の間では、「×ンコ」に行くと、「×ンコ野郎」として、皆の心に永遠に刻まれてしまう。
なので、気軽に「×ンコ」にいけないわけだ。
なので、女の子を待っている間、まさに、生き地獄の状態だった……
そこで、この窮地を解決すべく、オイラの心の中で、緊急ミーティングが開かれた。
□ オイラの心の中の緊急ミーティング
(オイラの心A)「まだ女の子も来ていないし、ちょっとガムでも買ってくるわ〜」といって、駅のトイレに行くのも手とちゃうかな……
(オイラの心B)「いやいや。ガムっていう理由は、無理があるって。絶対、×ンコって、バレるって!」
(オイラの心C)「……というより、ティッシュ、持ってへんのとちゃう?」
(オイラの心A)「そや!ティッシュ持ってへんわ。しくった!」
(オイラの心A)「……トイレにあることに賭けるのも手とちゃうかな!?」
(オイラの心B)「それはハイリスク過ぎるって!」
(オイラの心C)「……というより、駅のトイレって、切羽詰っている奴で一杯だから、なかなか出てこえへんで。」
こんな感じで、色々、考えているうちに、ついに女の子が来てしまったのだ……
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13時15分、合コン・スタート
まだ、便意を催してから、15分くらいだったので、便意の強さは我慢できる程度だし、便意と便意の間の時間が長かった。
なので、この時点で、なんとか抜け出して、トイレにいく方法を考えるべきだったのだが……
女の子が、かわいいねんな……
めっさ、かわいいねんな……
……「欲望」の勝利!
というわけで、便意が来たら、聞き手に回って、便意が去ったら、話し手になってという、まさに「絶妙」のタイミングで会話をしていたのだ。
そして、数分後。
奇跡が起きたのだ!
便意が我慢できるくらい少なくなったのだ!
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推定:13時30分
「これは大丈夫だろう」と思って、ずっと女の子と話していたのだが、「やってはいけないこと」をしてしまったのだ……
ジュースを飲んでしまったのだ……
ジュースは小腸を刺激するので、「陣痛の日」は厳禁なのだ……
そして、急激に、便意のピークに逆戻り……
ついに、冷や汗も出始めて……
ついに、座っていられなくなって……
流石に、我慢できなくなったので、「用事があるから帰る」とか言って、帰ろうと思ったんだよね。
でも、ふと、友達の顔を見ると、みんな、必死。
「ここで女性を逃してなるまい!」という必死さが伝わってきた。
あまりに必死だから、これは、途中で帰ったら、おこぼれさえないぞ……そう思ったんだ。
だから、やっぱ、合コンの開催場所にあるトイレに行くしかない。
背に腹は変えられん!
推定:14時
オイラは、まだ、女の子と話していた。
ハンカチで、冷や汗を拭きながら、話していた。
我慢すれば、きっと、仏の境地に達して、便意も消えると思っていたんだけど、逆に、便意と便意の間は狭くなるし、どうしようもなくなる度合いも強くなる。
まさしく、陣痛。
そして、生まれる寸前。
もうどうしようもなくなって、ついに、オイラは、トイレに行くことに。
というわけで、話していた女の子に、「トイレに行く!」って言ったら、女の子が「私も!」って、ついてきやがった。
普通なら、スゴイ、チャンスなんだけど、ぶっちゃけ、心が折れかけた。
しかも、トイレに行ったら、男女兼用。
オイラは、もう、訳がわからなくなって、「あ〜!そうだ!」って行って、ダッシュで店を出て、駅へ、走っていった。
当然、合コンには戻りにくいし、そのまま帰った。
結果、その合コンでは、ものすごいカップルができたそう。
当然、オイラは……